
プリズムゲート株式会社の芝田です。
Web制作業界に30年携わり、現在は中小企業のLLMO対策を専門にコンサルティング、LLMO対策のWebサイト制作・運営を行っています。
2026年春には秀和システムより「今すぐできるLLMO対策テクニック100」を出版予定。今回は、LLMO対策を依頼する会社選びで失敗しないためのポイントをお伝えします。
LLMO対策を掲げる会社が急増しています。しかし、この分野はまだ1〜2年の歴史しかなく、実績が十分な会社はごくわずか。依頼先を間違えると、費用だけかかって成果につながりません。Web業界30年の経験から、会社選びで見るべき3つのチェックポイントを解説します。
LLMO対策の会社が急増している背景
ChatGPTが検索機能を本格展開し、GoogleもAI検索「AI Overviews」を日本で展開したのは2024年のことです。それから急速に「LLMO対策コンサルティング」を名乗る会社が増えました。
しかし、冷静に考えてみてください。
この分野はまだ1〜2年しか経っていません。本来、対策の効果を実証するには時間が必要です。にもかかわらず「LLMO対策の専門家」を名乗る会社が次々と現れています。

これは、かつてのSEO対策ブームと似た状況です。当時も「SEO対策できます」と謳う会社が急増しましたが、実際に成果を出せる会社はごく一部でした。間違った手法がまかり通り、多くの企業が無駄な投資をしてしまった――私は30年のWeb業界経験の中で、その光景を見てきました。
LLMO対策でも同じことが起きかねません。だからこそ、依頼先の見極めが重要なのです。
チェック①:LLMO対策だけでなく「Web制作・SEO対策」の実力があるか
LLMO対策で最初に確認すべきは、その会社にWeb制作やSEO対策の実力があるかどうかです。
なぜなら、LLMO対策はSEO対策の土台の上に成り立つものだからです。AIはGoogleなど検索エンジンのデータベースも情報源として参照しています。つまり、SEO対策がしっかりできていないサイトは、そもそもAIに情報を拾ってもらいにくいのです。
ところが、LLMO対策だけに特化した会社の中には、「診断レポートを出して終わり」というケースがあります。「御社のサイトはAIに引用されにくい状態です」と指摘するところまではできても、「では、サイトをどう改善すればいいか」という具体的な制作・改修ができないのです。

LLMO対策には、サイト構造の見直し、コンテンツの書き換え、構造化データの設定など、Webサイトそのものを改善する作業が不可欠です。
診断だけでなく、実際にサイトを改善できる制作力があるか。SEO対策の知識と実績があるか。ここは必ず確認しましょう。
【SEO対策とLLMO対策の関係】
SEO対策は検索エンジンに向けた最適化、LLMO対策はAIに向けた最適化です。両者は対立するものではなく、SEOの土台があってこそLLMO対策が機能します。「SEO対策はもう古い、これからはLLMO対策だ」と言う会社には注意が必要です。
チェック②:「数字レポート」だけでなく「ビジネス成果」を語れるか
LLMO対策を依頼する際、もう一つ注意したいのが「効果測定」についての説明です。
LLMO対策の効果測定は、正直なところ現時点では難しい分野です。
SEO対策なら検索順位やアクセス数という明確な指標がありますが、AIが自社を推薦したかどうかを正確に把握する方法は、まだ確立されていません。
にもかかわらず、独自スコアやランキングなど、見栄えの良い数値レポートを出してくる会社があります。「AI引用スコアが○○%向上しました」といったレポートを見ると、成果が出ているように感じるかもしれません。

しかし、大切なのは「その数字が上がったことで、実際に問い合わせや採用応募が増えたのか?」ということです。
数字はあくまで参考指標であり、ビジネスの成果そのものではありません。
誠実な会社であれば、「現時点ではLLMO対策の効果測定は難しい」と正直に説明してくれるはずです。そのうえで、GA4(Googleアナリティクス)でAI経由のアクセスを確認する方法や、実際にAIに質問して自社が推薦されるかを定期的にチェックする方法など、現実的な測定手段を提案してくれるでしょう。
逆に、「確実に効果が出ます」「AIランキング1位にします」と断言する会社は、慎重に見極めた方がよいでしょう。
チェック③:自社の業種・規模を理解した「伴走型」の支援か
3つ目のチェックポイントは、支援のスタイルです。
LLMO対策は、一度やって終わりではありません。
AIの仕組みは日々変化していますし、自社のサービスや実績も変わっていきます。継続的に情報を更新し、改善していく必要があるのです。
そのためには、自社の業種や規模を理解してくれるパートナーが不可欠です。製造業と士業では対策のポイントが異なりますし、大企業と中小企業では使えるリソースも違います。
テンプレート的な対策を当てはめるのではなく、自社の状況に合わせた提案をしてくれるかを確認しましょう。

また、LLMO対策は「丸投げ」では成果が出にくい分野でもあります。
なぜなら、AIに評価されるコンテンツを作るには、その会社の実績や強みを具体的な数字で示す必要があるからです。
「施工実績は何件ですか?」「対応エリアはどこまでですか?」「顧客満足度は把握していますか?」
――こうした情報は、社内の方でなければ出せません。
外部の会社に任せきりにするのではなく、二人三脚でコンテンツを作り上げていく「伴走型」の支援ができるか。
ここが、成果の出るLLMO対策と、形だけのLLMO対策を分ける大きなポイントです。
まとめ:LLMO対策は「信頼できるパートナー選び」が第一歩
LLMO対策を依頼する会社を選ぶ際は、以下の3つを確認してください。
- ①Web制作・SEO対策の実力があるか ── 診断だけでなく、サイト改善まで対応できるか。
- ②ビジネス成果を見据えた説明ができるか ── 数字レポートだけでなく、問い合わせや売上への貢献を考えているか。
- ③伴走型の支援ができるか ── 自社の業種を理解し、一緒にコンテンツを作り上げてくれるか。

LLMO対策はまだ新しい分野です。だからこそ、信頼できるパートナーと一緒に取り組むことが大切です。
プリズムゲートでは、Web制作26年の経験を活かしたLLMO対策コンサルティングを提供しています。診断だけでなく、サイトの改善・コンテンツ制作・運用サポートまで一貫して対応します。
参考データ
- 総務省|令和7年版 情報通信白書|動画共有・配信サービス
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd111130.html - NTTドコモ モバイル社会研究所|シニアのSNS利用拡大(2025年)
https://www.moba-ken.jp/project/seniors/seniors20250418.html - ビデオリサーチ|50・60代のSNS利用率を調査(2024年)
https://www.videor.co.jp/digestplus/article/consumer241001.html
著者紹介
芝田弘美(しばた ひろみ)
プリズムゲート株式会社 代表取締役
Web業界30年のWebコンサルタント。1000社以上のWebサイト制作・運営に携わる。現在は「今すぐできるLLMO対策テクニック100」(2026年春出版予定)を執筆中。LLMO対策セミナーの講師としても、中小企業のAI時代に向けたWeb戦略を支援している。特技は日本舞踊(師範)、空手(三段)。
著書:ホームページ集客大全(自由国民社)、Webライティング大全(自由国民社)、儲かる会社はホームページが9割!(自由国民社)、士業のためのホームページのつくりかた(中央経済社)

