インターネットでホームページを見るときに欠かせないのが「URL」と「ドメイン」。
どちらも「ホームページの住所」を表していますが、指している範囲が少し違います。
一言で言うと、URLは「その中の特定のページや、ファイルまで含めた住所」、ドメイン名は「ホームページ全体の住所」になります。

URLとは
URLの正式名称は「Uniform Resource Locator(ユニフォーム・リソース・ロケーター)」の略で、インターネット上のホームページやファイルの位置(情報資源の場所)や情報を示すもの。つまり、インターネット上の住所のことです。
通常、「プロトコル://ドメイン名/ディレクトリパス名/ファイル名」という形式で構成され、ホームページの住所(アドレス)としてブラウザーの上部に表示されます。
インターネット上で見るホームページには、1つ1つ、個々のURLが設定されています。

ドメインとは
ドメインは英語の「domain(領域)」に由来した言葉で、URLの中の「サイト全体の住所」にあたる部分。
「example.com」のような文字列がそれに当たります。つまり、ドメインはURLの一部です。
もともとサーバーの住所は「IPアドレス」という数字の並び(例:192.168.0.1)で管理されています。
しかし、数字の羅列は覚えにくいため、人が読める文字列に変換したものがドメインです。
この変換の仕組みを「名前解決」と呼びます。名前解決によって、ユーザーは「prismgate.jp」と入力するだけで、正しいサーバー(IPアドレス)に自動で接続できるようになります。
ドメインて何?ドメインの種類によって機能に違いがあるの?
ドメインって何?色々な種類によって違いがあるのかな? 
ホームページを作る時、絶対に必要なドメイン。 
まずはドメインとは何かを知ろう!
独自ドメインとは?
独自ドメインとは、企業や個人が自分で取得するオリジナルのドメインのこと。
例えば「prismgate.jp」や「myshop.com」などです。
重複していなければ任意の文字列で取得可能で、自社名やブランドをアピールできたり、メールアドレスととして使用することもできます。
取得には年単位の契約料が必要ですが、特に企業サイトには必須のものになります。
ドメインってどこで取れるの?
ITが苦手!と感じている人向けに、ホームページやインターネットの初歩的な情報を「ホームページが9割!」の著者であり、ホームページ制作会社代表の芝田がやさしく、わかりやすくお伝えしています。今回はホームページに必須のドメインについて、ドメインの取得方法についてお話ししています。
URLを構成する要素
URLは、いくつかのパーツからできています。ドメイン以外の要素についても解説しますね。
https://prismgate.jp/faq/index.html
プロトコル、ドメイン、ディレクトリ、ファイル
プロコトル
URLの最初にある「http」や「https」は、インターネットで情報を送受信する際の通信ルールを示しています。
「HTTP」とは “HyperText Transfer Protocol” の略で、日本語にすると「ハイパーテキスト転送のための通信規約」。
ホームページ(ハイパーテキスト)を表示する際に使われる標準的な仕組みです。
ホームページ上のリンク(ハイパーリンク)をクリックすると別のページへ移動できるのも、HTTPという仕組みがあるおかげです。
この仕組みによって、インターネットは多くのページが相互に結びついた巨大なネットワークとして機能しています。
そして、末尾に「s」が付いた「HTTPS」は、HTTPに暗号化の仕組みを加えたものです。
これにより、ホームページとサーバー間の通信内容が第三者に読み取られにくくなります。
たとえば、インターネットバンキングやネットショッピングのように個人情報やクレジットカード情報を扱うサイトでは、HTTPSが必ず使われています。
この「https://」で始まるURLを使えるようにする設定をSSL化(エスエスエルか)といいます。
SSL化(https)とは
SSL化とは、URLを「http://」から「https://」に変えることを指します。
「s」が付いていることで、通信内容が暗号化されていることを意味します。
暗号化とは、送受信するデータを特別な方法で変換し、第三者が内容を読めないようにする技術です。
もしSSL化されていないサイトで問い合わせフォームや決済情報を送信すると、通信の途中でデータを盗み見られる危険性があります。そのため、現在ではほとんどのホームページでSSL化が必須になっています。
ブラウザでも、SSL化されていないサイトは「安全ではありません」と警告が表示されるようになっています。
逆に、SSL化されているサイトは「鍵マーク」が表示され、ユーザーに安心感を与えます。
ディレクトリ
ディレクトリとは、サーバー内にあるフォルダのようなものです。
URLのドメインの後ろに「/faq/」や「/price/」のように続く部分を指します。
URLのドメイン以降の部分は、サーバー内部のファイルの階層構造がそのまま反映されます。例えば「support」というフォルダの中に「price」というフォルダが入っている場合は、URLのディレクトリ部分は「/support/price/」となります。
ディレクトリは、サーバー内のフォルダ名なのでサーバーで任意の文字列を指定可能です。
またWordPressをお使いの方もパーマリンク設定で簡単に変更できます。コンピュータ全般では「フォルダ」とも呼ばれます。
ファイルの管理や共有に欠かせない要素で、ディレクトリを適切に使用するとファイルの管理や共有を効率化することができます。
ファイル
ファイルは、URLの末尾にある「ページそのもの」を表します。
たとえば「index.html」や「about.html」、「photo.jpg」などです。
ただしWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)では、サーバ内のプログラムによって生成されたコンテンツが表示されるため、URLの末尾にファイル名が表示されないケースが増えています。
まとめ
URLとドメイン名は、どちらもウェブサイトの所在地を表す重要な要素です。
URLはドメイン名よりも詳細な所在地を表すため、特定のページやコンテンツにアクセスする際に使用されます。
たとえば、Googleのホームページにアクセスする際のURLは、以下の通りです。
この場合のドメイン名は「google.com」、その中のトップページファイル(index.html)が省略されている形です。
URLは、インターネット上での情報資源を識別するために重要な役割を果たしています。
URLとドメインの違いを理解すると、ホームページの仕組みがぐっと分かりやすくなります!
記事監修
芝田弘美(しばた ひろみ)
プリズムゲート株式会社 代表取締役
Web業界29年のWebコンサルタント。現在まで1000社以上のWebサイト制作に携わる。中小企業に「インターネットを上手に使って、事業を伸ばしてほしい!」という想いでサポート中。特技は日本舞踊(師範)、空手(三段)。著書に『ホームページ集客大全』(自由国民社)、『Webライティング大全』(自由国民社)、『儲かる会社はホームページが9割!』(自由国民社)、『士業のためのホームページのつくりかた』(中央経済社)

