「採用はコレさえやれば成功する」
先に謝ります。タイトルで少し誇張してしまいました。ごめんなさい。
実際のところ、「これさえやれば…」なんて魔法のような一手は存在しません。
ただし、採用経費を削減する手法はあります。
それは、『求人広告だけに投資しない』ということです。

「コレさえやれば」は、詐欺みたいなもの
人はどうしても、簡単で楽な方法を求めてしまいます。もちろん、私もその一人です。
ただ、冷静に過去を振り返ってみると、成功の要因は決して一つだけではないことに気づきます。
私が小学生の頃の話です。実家がヤマザキパン店を営んでおり、私は毎日店番を手伝っていました。
母からは「声がけが重要よ。お客様にはおすすめしなさい」と教えられていたので、お客様のおばさんが来店したとき、こう声をかけました。
「今日は、4個入り肉まんがお安くなってますよー」
「あら、そうなの。じゃあ買っていくわ」
おばさんは肉まんを買ってくれました。
これは、母が言ったように「声をかけたから」売れたのでしょうか?
いいえ、他にも多くの要因があったはずです。
- 気温が低くて寒かった
- そのお客様のご家族が4人いた
- そもそも肉まんが好きだった
- 声をかけたのが子供だったから親しみを感じた
- 店に肉まんが置いてあった
これらの要因がなければ、いくら声をかけても肉まんは売れなかったでしょう。実際、同じように声をかけても売れないことの方が多かったのですから。
だから「コレさえやれば」という言葉は、詐欺と同じようなものだと思っています。
採用は、求人広告だけじゃない
採用がうまくいっていない企業でよく見かける状況があります。
それは、『求人広告を出すことだけ』に意識が向いている状態です。
「求人広告は、どれを選ぶべき?」
「今回の求人広告は、タイミングが悪かっただけ」
「いつものこの求人広告を出せば大丈夫」
これらの思考は、まさに”コレさえやれば”の罠にはまっている状態です。
実際、今の求職者は求人広告だけを見ていません。

- 求人広告を他社と見比べて
- 会社のホームページを隅々までチェックし
- さらにSNSまでも確認する
こうした求職者に対して、果たして求人広告だけを考えていて本当に大丈夫でしょうか?
その中で、求職者が必ずチェックするのがホームページです。
もちろん、「ホームページだけで何とかできる!」とは言えません。
ただ、ホームページを改善することで、最後のピースがはまり、求人応募が来るようになるかもしれません。
まずは現状を知ることから
「ホームページのどこをどう変えたら良いのかわからない」という方は、まず現状を診断してみることをおすすめします。
採用を成功させるためには、求人広告、ホームページ、SNS、そして採用プロセス全体を総合的に見直すことが重要です。
「コレさえやれば」ではなく、複数の要素を組み合わせて、あなたの会社に合った採用戦略を構築していきましょう。
