皆さん、こんにちは。プリズムゲートの芝田弘美です。
2026年1月16日、アドビが衝撃的な調査結果を発表しました。
生成AIから小売サイトへのトラフィックが前年比693.4%増加したというのです。
「AIからの流入なんて、うちには関係ない」と思っていませんか?
今回は、このデータが示す変化と、今すぐ始めるべきLLMO対策についてお伝えします。

(1)アドビ調査が明らかにした「AI経由トラフィック急増」の実態
アドビは、米国小売サイトへの1兆回を超える訪問データを分析しました。
その結果、2025年のホリデーシーズンにおいて、ChatGPTやGemini、PerplexityなどのAIツールから小売サイトへのトラフィックが前年比693.4%増加したことが明らかになりました。
693%という数字は、約8倍です。1年前は100人だったAI経由の訪問者が、今年は800人近くになった計算です。これはもはや「トレンド」ではなく、消費者行動の根本的な変化と言えます。

特に11月は、前年比769%増、12月も673%増と、買い物シーズンにAI活用が加速しています。
「まずChatGPTに聞いてから買う」というAI検索行動が、一般化しつつあるのです。
(2)小売業界だけではない—全業界で起きている変化
この変化は小売業界だけの話ではありません。アドビの調査によると、他の業界でもAI経由のトラフィックが急増しています。
- 小売業界:693%増
- 旅行業界:539%増
- 金融サービス業界:266%増
- テクノロジー・ソフトウェア業界:120%増
- メディア・エンターテインメント業界:92%増
注目すべきは、金融サービス業界で266%増という数字。銀行や保険、投資といった「信頼性」が重視される分野でも、消費者はAIに相談するようになっています。

このことから私が感じるのは、他の業種であっても、士業やコンサルティング、BtoB企業であっても、この流れと無関係ではいられないということ。
「○○業界でおすすめの会社は?」とAIに聞く人は、確実に増えているのです。
(3)AIからの訪問者は「買う気」が違う
「AIからの流入が増えても、すぐ離脱するのでは?」と思うかもしれません。
しかし、アドビのデータは逆の結果を示しています。
『AI経由の訪問者は、他の経路より31%高いコンバージョン率』を記録しました。
さらに、サイト滞在時間は45%増加し、1訪問あたりのページ閲覧数も13%増えています。
なぜこのような数値になるのか?AIに質問する人は、『すでに「何を求めているか」が明確』だからです。
「横浜でホームページ制作会社を探している」「BtoB向けのWebコンサルを依頼したい」など、具体的なニーズを持ってAIに聞き、推薦された会社のサイトを訪れます。
つまり、AIからの訪問者は「今すぐ客」である可能性が高いのです。
また、AI経由で訪問した顧客は、即座に離脱する確率が33%低いというデータもあります。
AIの推薦を信頼して訪れているため、じっくりサイトを見てくれるのです。
(4)今日から始められるLLMO対策のポイント
では、AIに自社を推薦してもらうために、何をすればいいのでしょうか。私がこれまでお伝えしてきたLLMO対策の基本を、あらためて整理します。
①「数字」と「実績」を明記する(LLMO対策の基本)
AIは「豊富な経験」「高品質なサービス」といった抽象的な表現を、推薦の根拠にできません。「創業25年」「年間対応200件」「顧客満足度92%」のような具体的な数字があれば、AIは「この会社は○○だからおすすめ」と理由を添えて推薦できます。
② 専門分野を明確にする(LLMO対策)
「どんな仕事でも対応します」より、「製造業のWebサイトが得意」「士業専門のホームページ制作」と専門性を打ち出すほうが、特定の質問に対してAIに選ばれやすくなります。
③ 構造化された情報を用意する(LLMO対策&SEO対策)
会社概要、サービス内容、料金、実績、お客様の声など、情報をカテゴリーごとに整理しておくと、AIが情報を拾いやすくなります。これは検索エンジン(SEO対策)にも有効で、一石二鳥の施策です。
④ 定期的に情報を更新する(LLMO対策&SEO対策)
AIは常に新しい情報を取り込んでいます。実績が増えたら更新し、新サービスがあれば追記するなど、継続的な情報発信が大切です。古い情報のままでは、AIの推薦候補から外れてしまう可能性があります。
(5)まとめ—早く始めた企業が有利になる
アドビの調査が示しているのは、AIが「商品発見の副次的な手段」から「コマースの中核的要素」へと変化しているということです。
消費者の47%がAIへの信頼を表明し、64%がAIから提示されるリンクに満足していると回答しています。AIの推薦によって購入への自信が高まった人は65%、AIを使って購入した後に返品する可能性が低くなったと感じる人は68%に達しています。
この流れは、2026年以降も続くでしょう。いえ、さらに拡大すると予想できます。
AIに選ばれるWebサイトを今から準備している企業と、していない企業では、1年後、2年後に大きな差がつくことになるのです。
「SEO対策をやっておけば良かった」と後悔した経験はありませんか?
LLMO対策は、今がまさに「やっておくべきタイミング」です。
プリズムゲートでは、LLMO対策の基本から実践までを解説するセミナーを開催しています。
「自社サイトはAIにどう見えているのか知りたい」「何から始めればいいかわからない」という方は、ぜひご参加ください。
参考:
Adobe Blog「アドビ調査:AI経由のトラフィックが全業界で急増、最大の伸びは小売業界」(2026年1月16日)
https://blog.adobe.com/jp/publish/2026/01/16/ex-adobe-survey-ai-driven-traffic-surges-across-industries
著者紹介
芝田弘美(しばた ひろみ)
プリズムゲート株式会社 代表取締役
Web業界30年のWebコンサルタント。1000社以上のWebサイト制作・運営に携わる。現在は「今すぐできるLLMO対策テクニック100」(2026年春出版予定)を執筆中。LLMO対策セミナーの講師としても、中小企業のAI時代に向けたWeb戦略を支援している。特技は日本舞踊(師範)、空手(三段)。
著書:ホームページ集客大全(自由国民社)、Webライティング大全(自由国民社)、儲かる会社はホームページが9割!(自由国民社)、士業のためのホームページのつくりかた(中央経済社)

