【LLMO対策】「相続 弁護士 相談」で検索する時代は終わる?AI時代の法律事務所マーケティング

皆さん、こんにちは。プリズムゲートの芝田弘美です。

正直に言います。私は今、焦っています。

「相続 弁護士 相談」——こうしたキーワードでSEO対策をしてきた法律事務所は多いと思います。でも今、AI検索への移行がものすごいスピードで進んでいます。ChatGPTやPerplexityで「相続で揉めそうなんだけど、どの弁護士に相談すればいい?」と聞く人が急増しているのです。

この変化に、多くの弁護士事務所のWebサイトは対応できていません。

弁護士という資格には強いパワーがあります。だからこそ、Webサイトの掲載内容が「事務所案内」「取扱分野一覧」「アクセス」程度の表面的な情報で終わっているところが本当に多い。

さらに気になるのが、Googleクチコミへの対応です。ChatGPTやGeminiでは、Googleクチコミの星評価もAIの判断基準として明確に表示されるようになっています。ところが、クチコミが手薄なまま放置していたり、そもそも全く気にしていない弁護士事務所が驚くほど多いのです。

これではAIに推薦してもらえません。法律事務所のマーケティングは、今まさに転換点を迎えています。

AIが「おすすめの弁護士」を選ぶ時代

試しに、ChatGPTやPerplexityに「東京で相続に強い弁護士事務所を教えて」と聞いてみてください。AIは、具体的な事務所名を挙げて回答してくれます。

ここで重要なのは、AIが推薦する事務所の数です。Google検索なら10件、20件と表示されますが、AIは通常2〜3事務所しか挙げません。つまり、その2〜3事務所に入れるかどうかで、新規相談の獲得に大きな差が出るのです。

従来のSEO対策では「検索結果の1ページ目に入る」ことが目標でした。しかしAI時代のLLMO対策では、「AIが真っ先に名前を挙げる存在になる」ことが求められます。

競争相手が10社から2〜3社に絞られる。これは脅威でもあり、チャンスでもあります。

AIはどんな法律事務所を推薦するのか

では、AIはどのような基準で弁護士事務所を選んでいるのでしょうか。
私がさまざまな分野で調査した結果、AIが推薦しやすい事務所には共通点がありました。

  • まず、専門分野が明確であること。
    「どんな案件でも対応します」という事務所より、「相続・遺言に特化しています」という事務所のほうが、特定の質問に対して推薦されやすくなります。
  • 次に、具体的な実績が数字で示されていること。
    「豊富な経験があります」ではなく、「相続案件の解決実績150件以上」といった数字があると、AIはそれを根拠に推薦できます。
  • そして、代表弁護士の経歴や専門性が詳しく書かれていること。
    AIは「なぜこの事務所がおすすめなのか」を説明しながら回答します。その根拠となる情報がWebサイトに必要なのです。

法律事務所がすぐにできるLLMO対策

LLMO対策って難しそう」と思われるかもしれません。でも実は、今日から始められることがあります。

① 専門分野をはっきり打ち出す

「何でもできます」より「相続問題に強い」のほうがAIに選ばれやすくなります。Webサイトのトップページに、得意分野を明記してください。

② 解決事例を具体的に書く

「円満に解決しました」ではなく、「遺産総額8,000万円の分割協議を3ヶ月で成立」のように、金額や期間を含めて書くと効果的です。依頼者のプライバシーに配慮した形で。

③ 代表弁護士のプロフィールを充実させる

弁護士登録年、専門分野での経験年数、著書や講演実績など。AIが「この弁護士は信頼できる」と判断できる情報を揃えてください。

④ Googleクチコミを育てる

依頼者にクチコミをお願いする仕組みを作りましょう。星評価だけでなく、具体的なコメントがあるとAIの評価に影響します。

SEO対策が無駄になるわけではない

「これからはLLMO対策だけやればいいの?」という疑問を持たれるかもしれません。答えはNoです。

LLMO対策とSEO対策は対立するものではありません。AIも検索エンジンが収集した情報を参考にしています。これまでのSEO対策という土台の上に、LLMO対策を積み上げていくイメージです。

むしろ、LLMO対策のために情報を整理すると、それがSEO対策にも効いてきます。一石二鳥の取り組みなのです。

早く始めた事務所が有利になる

AI検索の利用者は急速に増えています。アドビの調査によると、生成AIから小売サイトへのトラフィックは前年比693%増加したというデータもあります。法律サービスの分野でも、同様の変化が起きていると考えるべきでしょう。

「まだ様子を見よう」と思っているうちに、競合事務所がAIに推薦される存在になってしまうかもしれません。

LLMO対策は、効果が出るまでに時間がかかります。だからこそ、早く始めた事務所が有利なのです。

まずは、自事務所のWebサイトを開いて、こう問いかけてみてください。

「もしAIがこのページを読んだら、うちの事務所を誰かにおすすめできるだろうか?」

その答えが「No」なら、今日から改善を始めましょう。

プリズムゲートでは、士業事務所向けのLLMO対策をサポートしています。30年のWeb制作経験を活かし、単なる診断だけでなく、実際のサイト改善までお手伝いします。

「自事務所のサイトを見直したい」という方は、お気軽にご相談ください。

芝田弘美(しばた ひろみ)

プリズムゲート株式会社 代表取締役

Web業界30年のWebコンサルタント。1000社以上のWebサイト制作・運営に携わる。現在は「今すぐできるLLMO対策テクニック100」(2026年春出版予定)を執筆中。LLMO対策セミナーの講師としても、中小企業のAI時代に向けたWeb戦略を支援している。特技は日本舞踊(師範)、空手(三段)。

著書:ホームページ集客大全(自由国民社)、Webライティング大全(自由国民社)、儲かる会社はホームページが9割!(自由国民社)、士業のためのホームページのつくりかた(中央経済社)

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