
実績ページや「お客様の声」、ただ載せて満足していませんか? せっかくの資産も、書き方ひとつでAIに引用されるかどうかが決まります。ChatGPTやGeminiにあなたの会社を“おすすめ”させるLLMO対策として、今日から実績ページを直せる具体策を、現場の実例つきでお伝えします。
皆さん、こんにちは。プリズムゲート株式会社の芝田弘美です。
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この急速に進むAI時代に、自社のWebサイトをどう整えればAIに選ばれるのか——その具体策をまとめています。
今回のテーマは「実績」と「お客様の声」。
多くの会社がすでに持っている資産ですが、実は載せ方を少し変えるだけで、AIに引用されやすさが大きく変わります。
「うちのサイトにもお客様の声はあるけど、効果が出ている実感がない」という方にこそ読んでいただきたい内容です。
1. なぜ「お客様の声」がLLMO対策で重要なのか
AIは「課題→解決→成果」の流れを探している
ChatGPTやPerplexityなどのAIにユーザーが「横浜でポンプ修理してくれる信頼できる会社は?」と聞いたとき、AIは1〜3社を選んで推薦します。このとき、AIは「実際に課題を解決した証拠があるか」を重視します。
その証拠として最適なのが「お客様の声」です。
お客様の声には「どんなことで困っていたか(課題)」「何をしてもらったか(解決策)」「どう変わったか(成果)」という流れが自然に含まれます。AIはこの構造が明確な情報を抽出・要約しやすく、ユーザーへの回答に引用しやすいのです。これがLLMO対策(AIへの対応)の観点です。

「自社の宣伝」より「第三者の声」が効く理由
会社が自分で「品質には自信があります」と書いても、それは自己評価にすぎません。一方、お客様という第三者が語った「対応が早く、見積もりの翌週には工事が完了した」という具体的なエピソードは、AIにとって信頼性を判断する材料になります。
これはSEO対策(検索エンジン対応)としても有効です。GoogleもE-E-A-T、なかでも「経験(Experience)」を重視します。実際にサービスを受けた人の声は、まさに経験の証拠。つまりお客様の声を充実させる施策は、LLMO対策とSEO対策を同時に満たすわけです。
ありがちな「もったいない」掲載例
よく見かけるのが、「お客様の声:『とても満足しています!』(A様)」という一言だけの掲載です。気持ちは伝わりますが、これではAIもユーザーも判断材料を得られません。
たとえば歯科医院なら、「治療してもらって良かったです」だけでは弱い。「他院で抜歯と言われた歯を、こちらで残す治療を提案してもらえた。痛みもほとんどなく、半年たった今も問題ありません」とあれば、AIは「残す治療に強い歯科」と認識でき、ユーザーも具体的にイメージできます。せっかく集めた声を、AIに伝わる形に整えることが第一歩です。
2. 実績は「数字」と「社名+地名+対応内容」で書く
抽象的な実績はAIに無視される
「豊富な実績があります」「多くのお客様に選ばれています」——こうした表現は、AIにとって何も判断できない情報です。AIが信頼性の根拠として扱うのは、具体的な数字です。

| ❌ AIに伝わらない | ⭕️ AIに引用されやすい |
|---|---|
| 豊富な実績 | 年間施工実績300件(2024年度) |
| 多くのお客様 | 取引先企業500社以上 |
| 長年の経験 | 創業25年 |
| 高い満足度 | お客様アンケート満足度92%(127件中) |
正確な数字がわからなくても「約300件」「500社以上」と概算で書けば十分効果があります。AIは「多数」からは何も読み取れませんが、「約300件」なら規模感を把握できるからです。これはLLMO対策の基本中の基本です。
「社名+地名+対応内容」がAIの推薦を生む
実績一覧でありがちなのが「主要取引先:A社、B社、C社…」という社名の羅列。残念ながら、これもAIには活用できません。何の取引で、どの地域で、何を解決したのかが分からないからです。
おすすめは次の形式です。
- 〇〇株式会社(東京都港区)/オフィスビル空調設備の定期点検・保守契約
- △△工業様(神奈川県横浜市)/工場排水処理システムの設計・施工
こう書けば、AIは「港区でオフィス空調の点検ができる会社」と学習します。ユーザーが「港区でオフィスの空調点検を頼める業者」と質問したとき、推薦候補に挙がる可能性が高まるのです。地名は市区町村まで入れると、地域指定の質問にも対応できます。
社名を出せない場合の書き方
契約上、社名を公開できないケースも多いでしょう。その場合は「業種・規模・地域・対応内容」で具体性を担保します。「食品製造業(従業員200名規模・千葉県)/工場の衛生管理システム導入」といった形です。社名がなくても、AIは十分に情報を処理でき、ユーザーも「同業種・同規模の実績がある」と判断できます。なお、こうした実績の明記は検索にもヒットしやすく、SEO対策としても効果的です。
3. Before/Afterと第三者評価で「成果」を証明する
Before/Afterは数字で見せる
AIは対比構造から情報を抽出するのが得意です。「業務が効率化しました」より、「月間残業時間 Before:40時間 → After:15時間(63%削減)」と書く方が、AIは具体的な成果として学習します。

- コスト削減:月間電気代 Before 48万円 → After 32万円(33%削減)
- 時間短縮:1件あたり処理時間 Before 2時間 → After 30分(75%短縮)
- 売上増加:月間問い合わせ数 Before 20件 → After 65件(3.25倍)
数字に割合や倍率を添えると、変化の大きさがさらに伝わります。ユーザーにとっても「自社に導入したらどうなるか」がイメージしやすく、問い合わせのハードルが下がります。
写真には「具体的なALTテキスト」を
リフォームや外構、清掃などでは施工前後の写真が強力です。ここでLLMO対策として重要なのがALTテキスト(画像の代替テキスト)。現時点でAIは画像そのものを解析するわけではありませんが、ALTテキストは文字情報として読み取ります。(ただし、すべてのAIクローラーがALTを読むわけではありません。テキストでも掲載するのが安全です。)
❌「施工前」「施工後」
⭕️「施工前:築35年の外壁、塗装の剥がれと色あせが目立つ状態」「施工後:明るいベージュ系の塗料で新築同様の外観に」
具体的に書くほど、AIが画像の内容を情報として活用できます。これはSEO対策(画像検索対応)にもなる一石二鳥の施策です。
第三者評価を実績に組み込む
自社の主張を裏付けるのが第三者評価です。「Googleクチコミ 4.8点(127件)※2026年5月現在」「〇〇協会の優良施工事例として認定」といった客観的な事実を実績ページに記載しましょう。ポイントは点数と件数を具体的に書くこと。「高評価をいただいています」という曖昧な表現では、AIは引用できません。なお外部のクチコミ自体もAIは参照しているため、Googleビジネスプロフィールへの返信など、サイト外の評価管理も合わせて行うと効果が高まります。
4. お客様の声を「集める仕組み」と「活かす書き方」
アンケートは「具体的な質問」で負担を下げる
「お客様の声をください」と漠然とお願いしても、多くの方は何を書けばいいか分からず、結局集まりません。効果的なのは、答えるだけで済む5問程度のアンケートです。

- ご依頼前、どんなことにお困りでしたか?(→ 課題)
- 当社を知ったきっかけは?
- 当社を選んだ決め手は?(→ 解決策の特徴)
- 導入後、どんな変化がありましたか?(→ 成果)
- 特に良かった点は?
この5つを組み合わせると、「課題→解決→成果」のストーリーが自然に出来上がります。依頼のタイミングは納品直後がベスト。記憶が鮮明なうちなら、数字や具体的なエピソードが引き出せます。「5分で終わります」「掲載前に内容確認できます」と添えると承諾率が上がります。
事例は「ストーリー」で書く
集めた声は、作業報告ではなくストーリーとして構成しましょう。「①導入前の課題 → ②依頼のきっかけ → ③対応内容 → ④導入後の変化」の4要素です。
たとえば「築25年のビルで、夏場に3階だけ冷房が効かず従業員から不満が出ていた(課題)。ネットで地域名と症状を調べて当社を知り(きっかけ)、送風経路を見直す工事を実施(対応)。結果、電気代を20%削減できた(変化)」という流れ。AIは因果関係を理解し、「古いビルの空調が効かない」という相談に対してこの事例を推薦できるようになります。
お客様との写真で「実在性」を示す
実績に写真がないと、ユーザーは「本当に実在するお客様?」と疑うことがあります。お客様と担当者が一緒に写った写真は「実際にサービスを提供した証拠」になります。撮影時は、納品物や成果物も一緒に写すと具体性が増します。ここでも写真には具体的なALTテキストを。「〇〇株式会社の山田社長と弊社代表が、導入したシステムの前で握手している様子」のように書けば、AIが事例の信頼性を判断する材料になります。写真掲載は直接的なLLMO対策というより、ユーザーの信頼獲得が主目的ですが、成約を目指すなら取り組む価値は十分にあります。
5. 「載せて終わり」にしない——更新が成果を左右する
更新の止まったサイトはAIに選ばれにくい
AIは情報の鮮度を重視します。実績ページが何年も更新されていないと、AIは「この会社は今も活動しているのか」を判断できず、推薦されにくくなります。逆に言えば、定期的に実績を追加するだけで「現役で活動中」という証明になるのです。

更新時は必ず日付を明記しましょう。「施工実績一覧(2026年5月現在)」と書けば、AIもユーザーも最新情報だと分かります。これはLLMO対策であり、同時にSEO対策(更新性の評価)でもあります。
業種に合った現実的なサイクルで
すべてを毎日更新する必要はありません。小売・飲食・施工系など新規顧客が多い業態は月1回、BtoBやコンサル・システム開発など1案件が長い業態は四半期に1回が目安です。
続けるコツは、業務フローに組み込むこと。「案件完了時のチェックリストに『実績ページへの追加』を入れる」「月初のルーティンにする」といった仕組みにすれば、更新が止まりません。詳しい事例紹介は代表的な案件に絞り、それ以外は「社名+地名+対応内容」の一覧に1行追加するだけでも、AIには専門性の幅広さが伝わります。
まず1つ、今日から始めてみてください
ここまで読んで「やることが多いな」と感じたかもしれません。でも、すべてを一度にやる必要はありません。まずは既存のお客様の声を1つ選び、「課題→解決→成果」のストーリーに書き直すことから始めてみてください。それだけでも、AIへの伝わり方は確実に変わります。
「自社サイトのどこから手をつければいいか分からない」「うちの実績ページを見てほしい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちが現状を具体的に診断し、優先順位をつけてお伝えします。
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「うちのサイトのLLMO対策、何から始めればいい?」——そんな疑問に、現状を具体的に診断してお答えします。お気軽にお問い合わせください。
著者紹介
芝田弘美(しばた ひろみ)
プリズムゲート株式会社 代表取締役
Web業界30年のWebコンサルタント。1,000社以上のWebサイト制作・運営に携わる。現在は「今すぐできるLLMO対策テクニック100」(2026年6月・秀和システム新社より出版予定)を執筆中。LLMO対策セミナーの講師として、中小企業のAI時代に向けたWeb戦略を支援している。特技は日本舞踊(師範)、空手(三段)。
著書:ホームページ集客大全(自由国民社)、Webライティング大全(自由国民社)、儲かる会社はホームページが9割!(自由国民社)、士業のためのホームページのつくりかた(中央経済社)

