【中学生でもわかる】2026年10月のPHP騒動、何が起きた?

2026年10月21日、PHPに深刻度9.2の「穴」が見つかり、多くのサイトが一時停止しました。でも、止まった=壊れた、ではありません。PHPとは何か、何が起きたのかを中学生にもわかる言葉で解説し、慌てず備えるための3つの行動をお伝えします。

PHPは、ホームページの「裏方スタッフ」

ホームページをお店にたとえると、見た目をつくるHTMLは「店内」。お客様の注文を受けて動くのが、裏方スタッフのPHPです。お問い合わせフォームの送信、予約、ネットショップのカート。

ボタンを押したあとに働いているのは、たいていPHP。WordPressで作ったサイトなら、ページが表示されるたびにPHPが動いています。

あなたのサイトも、ほぼ対象でした

ニュースでは「世界のWebサイトの約7割」と報じられました。でも会社ホームページに限れば、もっと身近です。次のどれかに当てはまれば、PHPを使っている可能性大。

お問い合わせフォームがある

WordPressで作ったサイト

Webメールを使っている

ただし、GoogleフォームやWix・BASEなどのサービスを使っている場合、対応は運営会社の役割。皆さんの作業は必要ありません。

何が起きた?「鍵がなくても裏口から入れる穴」

10月20日、PHPの開発チームが「重大な穴を直す」と予告。

21日の夜11時ごろ、修正版が公開されました。公開の直前には、高市首相が自身のXで、今夜中の対応を呼びかけました。修正がすぐに難しければ、サイトの一時停止も有効な手だと発信しています。

見つかったのは、鍵を持たない人が裏口から入り、サーバーに命令できてしまう穴。深刻度は10点満点中9.2、最上位の「緊急」です。

ここで大事なのは、穴が見つかった=被害にあった、ではないこと。修正版は予告どおりすぐに公開され、各サーバー会社が順次あてていきました。ただし、話はここで終わりません。10月23日には、PHPの開発チームが別の穴も告知しました。

特定の設定のときだけ起きる、可能性の低いものです。それでも、穴は次々に見つかるもの。一度直して終わり、とはいかないのです。

サーバーが止まったのは「守るため」

「サイトが見られない!」「サーバーダウン!」とSNSは大騒ぎ。でも実際は、お店を一時的に閉めて鍵を付け替えていたようなものです。サーバー会社は攻撃を防ぐためにいったん止め、修正を当て、再開しました。再開までの時間はサーバー会社によってさまざま。数時間で戻ったところもあれば、当社が管理するサイトでも、まる2日ホームページが見えなかったサーバーがありました。止まった=壊れた、ではなく、むしろ守っていた証拠です。

一方で、サイトを止めずに直した会社もあり、対応には技術力と体制の差がはっきり出ました。

WordPressのせい?いいえ、土台の問題です

今回の原因はWordPressではなく、その土台のPHP。そのため、WordPressを更新しても今回の件は直りません。修正するのはPHP側で、多くはサーバー会社の担当です。

本当に危ないのは、古いバージョンのまま放置されたサイト。PHP 8.1以前はすでに公式サポートが終わっていて、今回も公式の修正版は出ていません。

放置サイトは、AIからも検索からも信頼を失う

この話は、当社がふだんお伝えしているAI対策・検索対策にもつながります。

【LLMO対策=AIへの対応】
AIは、Webサイトを巡回して情報を集めています。サイトが止まっていればAIは読めません。もし改ざんされれば、怪しい内容をそのまま読まれてしまうおそれも。AIに正しく紹介してもらう土台は、安全に動き続けるサイトです。

【SEO対策=検索への対応】
Googleは、乗っ取られたサイトの検索結果に警告を表示することがあります。積み上げた検索順位も、信頼が落ちれば台無しです。

本当にやるべき3つのこと

100%安全な方法は、ひとつだけ。インターネットを使わないことです。でも、交通事故が怖いから道を歩かない人はいませんよね。信号を守り、左右を確認し、保険に入る。怖いから避けるのではなく、備えて使う。そのための3つです。

  1. まめなバージョンアップ:PHP・WordPress・プラグインを古いままにしない。「誰が・いつ」更新するかを決めておく
  2. 壊されても、すぐ戻せる準備:定期的なバックアップと、「戻し方」の確認。取っているだけでは不十分です
  3. 相談できる、身近な専門家:「うちは大丈夫?」とすぐ聞ける相手を持つ

「うちは大丈夫?」と思ったら

騒動の翌朝、当社はサポート契約中のお客様へ一斉に連絡しました。契約中のお客様からは「安心できた」の声。普段からサイトとサーバーの状況を把握しているから、朝一番に動けたのです。

プリズムゲートのホームページ運営サポートでは、PHP・WordPressのバージョンアップ対応から、バックアップ、もしもの時のご相談までお引き受けします。他社で制作したサイトも対応可能。まずは無料面談でお気軽にご相談ください。

30分でわかる、無料オンラインセミナーを開催します

この記事の内容を、筆者の芝田が30分で直接解説します。サーバー会社によって対応に差が出た理由、「WordPressはあぶない?」などのよくある疑問、自社サイトで何から手をつければいいか。記事では書ききれなかった部分までお話しします。

30分でわかるPHP脆弱性。慌てなくていい理由と本当にやるべきこと
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対象自社ホームページを運営している経営者・Web担当者

お昼休みの30分で、ニュースの不安を「やるべきこと」に変えませんか。

芝田弘美(しばた ひろみ)

プリズムゲート株式会社 代表取締役

中央大学商学部でマーケティングを学び、大手コンビニエンスストア本部を経て、1996年にWebデザイナーへ転身。2000年にプリズムゲート株式会社を設立。Web業界歴は約30年、累計1,000社以上のコーポレートサイト制作・運営に携わる。現在も約100社のサイト運営を支援しながら「AIがどのサイトを引用するか」を現場で日々検証している。

著書:『士業のためのホームページのつくりかた』『儲かる会社はホームページが9割!』『ホームページ集客大全100』『はじめてのWebライティング大全100』
最新刊として、2026年6月29日『今すぐできるLLMO・AIO[AI最適化]実践テクニック100』(秀和システム新社)を発売。

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