「AIで探して電話しました」時代に、製造業サイトの9割が未対応

「AIで探して電話しました」時代に、製造業サイトの9割が未対応

「ChatGPTに聞いて、御社を見つけて電話しました」──2026年春以降、私たちのお客様であるBtoB企業から、こうした声を何度も聞くようになりました。取引先を探す入口が、検索エンジンから生成AIへと移り始めています。

では、製造業のWebサイトは、このAIに正しく読まれているのか。プリズムゲート株式会社が6業種1200サイトを調査したところ、製造業のLLMO(AI最適化)対策の実施率はわずか10.7%。6業種で最下位でした。約9割の製造業サイトが、AIに見つけてもらう準備ができていない、ということです。

▶︎ その会社、AIには「存在しない」かもしれません|1,200サイト調査で判明。LLMO対策できているのはわずか19.2%

製造業のLLMO対策は10.7% 300社調査で最下位

業種別LLMO対策の実施率:製造業は6業種で最下位の10.7%(棒グラフ)

本調査は、リフォーム業・弁護士・社労士・税理士・美容クリニック・製造業の6業種1200サイトを対象に、2026年7月9日時点のLLMO対策を確認したものです。製造業は300社を調べました。

「出来ている」と判定できた製造業のサイトは10.7%。全体平均の19.2%を大きく下回り、6業種で最も低い数値でした。首位のリフォーム業(30.0%)とは、約3倍の差があります。

いま、取引先は「AIで探して」電話をかけてくる

取引先をAIで検索する若者。AIのおすすめに従って、電話をしている

当社では現在、約100社のWebサイトを管理しています。そこで2026年春から徐々に多くなってきたのが、冒頭のような「AIで探して連絡しました」という声です。

お客様のGoogleアナリティクス(アクセス解析)を見ても、ChatGPTなどの生成AIからの流入が、はっきり数字に表れ始めました。もう一部の業界だけの話ではありません。

ここで知っておいていただきたいのが、AI検索の特徴です。従来のネット検索なら、2ページ目まで見てもらえることもありました。しかしAIは、何も指定しなければ1〜3件ほどしか答えを出しません。AIに表示されないサイトは、そもそも見てもらえないのです。

私は著書のなかで、これを「AIに認められないWebサイトは、存在しないのと同じ」と表現しました。少し厳しい言い方ですが、製造業にこそ、早く知っていただきたい現実です。

採用でも、求職者はAIで会社を調べている

変化は、取引の場面だけではありません。採用でも同じことが起きています。

求職者がAIに聞いて、会社を調べさせているイメージ

求人広告を見た求職者が、応募する前にその会社をAIで検索する。そしてAIの答え次第では、応募そのものをやめてしまう。せっかく広告費をかけて求人を出しても、AIが自社を正しく説明できなければ、応募者は静かに離れていきます。

人手不足のなか採用に力を入れる製造業ほど、この影響は大きくなります。取引だけでなく、採用の場面でも、AI検索への対応を意識しなければならない時代です。

でも、製造業には強い「土台」があります

そもそも製造業が最下位だったのには、理由があります。
多くの製造業は企業間取引が中心で、新規の取引は展示会や紹介から生まれてきました。Webで新規客を集める切迫感が、他業種ほど強くなかったのです。だから対策が後回しになってきた。ただそれだけのことです。

製造業サイトの項目別掲載率:製造業は沿革が入ってる57%、FAQ、実績数は低め

一方で、掲載情報を見ると良い特徴があります。沿革の掲載率は57.0%と他業種より高く、会社概要の住所も89.7%と充実。自社の歴史・事業・設備をきちんと記す文化があり、これはAI検索にとって好材料です。

土台はできています。あとは、その情報をAIが読める形に整えるだけ。ゼロから始めるより、ずっと近い位置にいます。

足りないのは「FAQ」と「実績」

では、何が足りないのか。取引先が本当に知りたい情報が、多くのサイトから抜け落ちています。

ひとつめは、FAQ(よくある質問)。掲載率は16.3%です。対応できる加工、素材、納期、最小ロット。取引先が最初に確認したいことが、大半のサイトに書かれていません。

ふたつめは、実績数。掲載率はわずか1.3%でした。「年間◯◯件の加工実績」といった数字は、ほとんど見当たりません。しかもAIが読み取れる形式(構造化)になっている割合は0%。実績をAIに伝える手段が、まったく使われていない状態です。

歴史は語るのに、実力は語らない。これが製造業サイトの、もったいない現状です。

製造業こそ、いまLLMO対策を

AIに選ばれるかどうかは、取引にも採用にも直結する時代になりました。そして製造業は、対策が最も遅れている一方で、すでに情報の土台を持っている業種です。競合がまだ手をつけていないいまだからこそ、先に動いた会社が抜きん出やすい。私はそう考えています。

AI検索対応(LLMO対策)を行って、集客・採用が順調な製造業イメージ

「何から手をつければいいか分からない」という経営者・Web担当の方も多いはずです。当社プリズムゲートでは、AI検索時代に選ばれるWebサイトづくりについて、無料面談を承っています。自社サイトの現状を知りたい方、これからLLMO対策を見据えたサイト運営をしたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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調査概要・発信元について

調査名:業種別サイト調査 LLMO対策 実態調査
調査主体:プリズムゲート株式会社
調査対象:製造業300件を含む6業種計1200件(各社公式サイト)
調査日:2026年7月9日
調査方法:各公式サイトの掲載情報、構造化データ、meta情報、robots.txt等を確認し、実績数・FAQ・沿革・代表者プロフィール・会社概要住所の掲載および構造化状況と補助指標を総合して3段階で評価

この記事の著者

芝田 弘美(しばた ひろみ)
プリズムゲート株式会社 代表取締役/Webコンサルタント

1996年よりWeb業界に携わり、2000年にプリズムゲート株式会社を設立。国内でも最長クラスのWeb業界歴を持ち、現在約100社のWebサイト運営を支援している。実データにもとづくサイト診断と、現場で実装できる改善提案を強みとする。著書『今すぐできるLLMO・AI[AI最適化]実践テクニック100』では、AI検索時代に選ばれるサイトづくりの具体策を100項目にまとめている。

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※本調査データを引用される場合は、出典として「プリズムゲート株式会社『業種別サイト調査 LLMO対策 実態調査』(2026年7月9日)」と明記のうえ、本ページへのリンクをお願いいたします。

芝田弘美(しばた ひろみ)

プリズムゲート株式会社 代表取締役

中央大学商学部でマーケティングを学び、大手コンビニエンスストア本部を経て、1996年にWebデザイナーへ転身。2000年にプリズムゲート株式会社を設立。Web業界歴は約30年、累計1,000社以上のコーポレートサイト制作・運営に携わる。現在も約100社のサイト運営を支援しながら「AIがどのサイトを引用するか」を現場で日々検証している。

著書:『士業のためのホームページのつくりかた』『儲かる会社はホームページが9割!』『ホームページ集客大全100』『はじめてのWebライティング大全100』
最新刊として、2026年6月29日『今すぐできるLLMO・AIO[AI最適化]実践テクニック100』(秀和システム新社)を発売

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