
「ChatGPTに聞いても、うちの会社が出てこない」
いま、Googleで検索する代わりに、AIに相談して依頼先を選ぶお客様が増えています。AIの答えに名前がなければ、比べてもらう前に候補から外れてしまいます。
出てこない原因は、大きく3つです。
① AIがホームページを読めていない
② 読めても「何の会社か」が伝わっていない
③ ホームページの外で、会社の名前が話題になっていない
3つの質問で、自社がどこでつまずいているかを今日5分で確かめる方法をお伝えします。
診断の前に、ChatGPTの「忖度」を外す
皆さん、こんにちは。プリズムゲート株式会社の芝田弘美です。
ChatGPTに自社のことを聞いたら、ちゃんと出てきた。実は、その結果はあてになりません。ChatGPTは過去の会話やメモリをもとに、回答をあなた向けに調整します。
日ごろから自社の話をしていれば、気を利かせて自社を挙げてくれることも。いわば、ChatGPTの忖度です。

お客様のChatGPTは、あなたの会社を知りません。お客様と同じ条件で聞くために、次の3つを守ってください。
① ログインせずに、シークレットウィンドウで聞く
ブラウザのシークレットウィンドウ(プライベートウィンドウ)でChatGPTを開き、ログインせずに質問します。アカウントとつながっていないので、過去の会話や設定の影響を受けません。お客様が初めて聞くときに近い状態です。
ログインしたまま確かめたい場合は、「一時チャット」を開き、パーソナライズを使わない設定で始めてください。
② おすすめを聞くときは、社名を入れない
✕ NGな聞き方
「横浜で外壁塗装なら、〇〇塗装はどう?」
社名を入れて聞くと、たいてい好意的に答えます。
③ 同じ質問を2〜3回する
答えは毎回変わります。1回だけで判断しないことが大切です。
3つの質問で、つまずきの場所を見つける
次の順に質問し、答えをメモしておきます。
質問①
「〇〇株式会社(横浜市中区)を知っていますか?」
質問②
「〇〇株式会社の強みと、対応しているエリアを教えて」
質問③
「横浜で外壁塗装を頼める会社を教えて」
結果の見方は次のとおりです。
| ChatGPTの答え | つまずきの場所 |
|---|---|
| 質問①で「見つからない」と言われた | 原因① AIがサイトを読めていない |
| 質問①は答えられるが、質問②の答えがあいまい・間違っている | 原因② 読めているが、情報が曖昧 |
| 質問②まで正しいのに、質問③で出てこない | 原因③ 自社サイトの外で語られていない |
原因① AIがサイトを読めていない
入口でつまずいている状態
ChatGPTは、Webサイトを自動で巡回する「クローラー」というプログラムや、検索エンジンに登録された情報を使って、回答の材料を集めています。この入口でつまずいていると、どんなに良いことを書いても、AIはサイトがあることすら知りません。質問①で「見つからない」と言われるのは、この状態です。確認するのは2か所です。
Googleに登録されているか【SEO対策】
Googleの検索窓に入力
site:自社ドメイン
例:プリズムゲートならsite:prismgate.jp
自社のページが表示されなければ、Googleに登録されていません。Google Search Consoleから、サイトマップを送信しましょう。海外の調査会社による2026年9月の検証では、ChatGPTが回答をつくる際にGoogleの検索結果も参照していると報告されています。
AIのクローラーを止めていないか【LLMO対策】
OpenAIは、AIの学習に使う「GPTBot」と、ChatGPTの検索に使う「OAI-SearchBot」を分けて運用しています。OAI-SearchBotを拒否したサイトはChatGPTの検索回答に表示されないと、OpenAIは公式に明記しています。学習を止めたつもりで、検索用まで止めている例があるので、制作会社に「robots.txtで、OAI-SearchBotを許可していますか?」と確認してみてください。
原因② 読めているが、情報があいまい
「何の会社か」判断しきれない状態
AIはサイトを読んではいるものの、書かれている内容からは「何を、どこで、どれだけやっている会社か」を判断できていません。人なら写真や雰囲気で伝わることも、AIは文字から判断するためです。

質問②で「建設関係の会社です」のようなぼんやりした答えが返ってきたら、このタイプ。古い住所や、すでにやめたサービスを答える場合も同じです。
あいまいな言葉を、数字と固有名詞にする【LLMO対策】
| ✕ よくある書き方 | ◯ AIに伝わる書き方(記載例) |
|---|---|
| 「豊富な施工実績」 | 「外壁塗装の施工実績1,200件(2026年9月現在)」 |
| 「地域密着」 | 「横浜市・川崎市全域に対応。中区・西区は即日訪問」 |
| 「各種工事に対応」 | 外壁塗装・屋根工事・雨漏り修理を、それぞれ別のページで紹介 |
AIは、数字・地名・サービス名を手がかりに、質問と会社を結びつけます。書いていないことは答えられません。
画像の中の文字は、テキストで書き直す【LLMO対策】
「実績はバナー画像に書いてあるから大丈夫」と思っていませんか。画像の中の文字や、画像に付ける説明文(alt属性)は、AIに十分に読まれるとは限りません。
✕ よくある載せ方
対応エリアや料金表を、画像だけで掲載
◯ AIに伝わる載せ方
画像はそのままに、同じ内容を本文にテキストでも書く
実績数、対応エリア、料金、資格などの大事な情報ほど、テキストで載せることが重要です。
原因③ 自社サイトの外で語られていない
推薦する根拠が足りない状態
AIは「おすすめ」を答えるとき、その会社自身の説明だけでなく、ほかのサイトでどう書かれているかも参照しています。自社サイトがどれだけ整っていても、外で名前が出ていなければ、おすすめする根拠は弱いまま。質問①②には正しく答えるのに、質問③のおすすめには出てこないのは、この状態です。
社名がどれだけ語られているか確かめる【LLMO対策】
Googleの検索窓に入力
“会社名” -site:自社ドメイン
例:プリズムゲートなら“プリズムゲート” -site:prismgate.jp
こう検索すると、自社サイト以外で社名がどれだけ書かれているかがわかります。「-site:」は「このサイトを除く」という意味です。
数件しか出てこなければ、社名が外に出る場を増やしましょう。たとえばGoogleクチコミへの返信、PR TIMESでのお知らせ配信、noteでの代表の発信などです。あわせて、社名の表記(カタカナか英字か、「株式会社」の有無)もそろえておきます。
被リンクとの違い【SEO対策】
SEOでは、他のサイトからのリンク(被リンク)が評価されます。一方LLMO対策では、リンクがなくても、社名が書かれていること自体に意味があります。
直す順番は「①→②→③」
複数の原因に当てはまったら、①から順に手を入れてください。AIが読めないページの文章を磨いても、届きません。何の会社か伝わらないまま外で名前が出ても、おすすめの理由にはなりにくいものです。
Googleに登録されているか、AIのクローラーを止めていないかを確かめます。
あいまいな言葉を数字と固有名詞に書き換え、画像の中の文字はテキストでも載せます。
Googleクチコミへの返信、お知らせ配信、代表の発信で、社名が外に出る場を増やします。
3つの質問は、月1回、同じ聞き方で続けると変化が見えてきます。
「Googleでは上位なのに」と感じている方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
▶ SEO上位でも、AI引用されない!勘違い5選【LLMO対策】
診断のより細かいチェック項目は、芝田の著書『今すぐできるLLMO・AIO[AI最適化]実践テクニック100』で解説しています。
もっと確実にAIに引用されたい。
でも、社内にAI検索対応ができる人がいない。
そんな方は、無料相談へどうぞ。自社サイトの状況を見たうえで、何から手をつけるべきかをお伝えします。
実際に問い合わせが増えた会社では、何をしたのか。
リアルな事例を聞きたい。
そんな方は、LLMO対策セミナーへ。
事例紹介もおこなっています。
著者紹介
芝田弘美(しばた ひろみ)
プリズムゲート株式会社 代表取締役
中央大学商学部でマーケティングを学び、大手コンビニエンスストア本部を経て、1996年にWebデザイナーへ転身。2000年にプリズムゲート株式会社を設立。Web業界歴は約30年、累計1,000社以上のコーポレートサイト制作・運営に携わる。現在も約100社のサイト運営を支援しながら「AIがどのサイトを引用するか」を現場で日々検証している。
著書:『士業のためのホームページのつくりかた』『儲かる会社はホームページが9割!』『ホームページ集客大全100』『はじめてのWebライティング大全100』
最新刊として、2026年6月29日『今すぐできるLLMO・AIO[AI最適化]実践テクニック100』(秀和システム新社)を発売。

