
「検索しても、サイトを開かない」人が7割近くに。日経が報じたゼロクリック率は68.1%。それでも当社が管理するサイトでは、アクセスが22%減っても、お問い合わせは増えています。AIが連れてくるのは、比較検討を終えた見込客。勝負を分ける“両輪”をお伝えします。
ゼロクリック68%でも、サイト集客は終わらない
皆さん、こんにちは。プリズムゲート株式会社の芝田弘美です。
減ったのは「調べもの」のクリック
2026年10月17日、日本経済新聞が「AI検索普及、ゼロクリック率68%に上昇 揺らぐサイト集客」と報じました。ヴァリューズの調査では、検索結果の画面だけで調べものを終える人が、2025年9月の63.5%から2026年7月には68.1%に増えたそうです。
減ったのは「外壁塗装 耐用年数」のような、答えが一言で済む検索のクリック。AIの要約で十分だからです。
依頼先を決めるときは、サイトを見る
一方、お金を払う相手を決める場面は別物。「この会社に頼んで大丈夫か」は、AIの要約だけでは決めきれません。最後は会社のサイトを開いて確かめます。
見出しは「揺らぐ」であって、「終わった」ではない。揺らいでいるのは、アクセス数をゴールにしてきた集客のやり方です。
アクセス22%減でも、問い合わせが増えた理由

AIから来るのは「比較検討を終えた」見込客
当社が管理するサイトには、去年からアクセスが22%減ったサイトもあります。それでも、AI検索への対応を進めたサイトでは、問い合わせが増えています。「ChatGPTで調べて電話しました」という声も、支援先で増えてきました。
たとえば「横浜市で相続に強い税理士を、費用と得意分野で3つ比べて」とAIに聞いた人。AIの答えで1〜2事務所に絞ってから、サイトに来ます。来た時点で、ほぼ決めかけているわけです。
決め手は「信頼」と「連絡のしやすさ」
この見込客がサイトで確かめるのは、信頼できそうか、すぐ連絡できるか、の2つ。そろっていれば成約率は高い。
逆に、AIは「土曜も相談可」と紹介したのにサイトには「平日のみ」。電話番号が画像で、スマホからかけられない。これでは、AIが一緒に挙げた次の候補に移られます。
車輪① サイトの中身と、連絡のわかりやすさ
AIの紹介とサイトの中身をそろえる【LLMO対策】
ChatGPTに「〇〇株式会社の営業時間と対応エリアは?」と聞き、答えとサイトを見比べます。ずれていたら、サイトの表記を最新に統一しましょう。
- ✕「近隣地域に対応」
- ◯「横浜市全域、川崎市中原区・高津区に対応」
信頼の証拠は、テキストで書く【LLMO対策】
実績件数や有資格者は、画像ではなく本文に。「一級建築士2名在籍、施工実績1,200件」のように数字で書きます。Googleの評価基準(E-E-A-T)とも重なるので、【SEO対策】にもなる施策です。
連絡先で迷わせない【人への対応】
スマホで電話番号をタップして発信できる。問い合わせボタンが常に見える。フォームは5項目程度。AIでも検索でもない、来た人のための対策です。
なお、電話番号と受付時間は、画像ではなくテキストで。AIが「連絡先は?」と聞かれたときに答えられます。こちらは【LLMO対策】です。
車輪② 最初の接点をとるLLMO対策
AIの候補に入らなければ、比べてもらえない
AIが「おすすめ」として挙げるのは、たいてい2〜3社。候補に入らなければ、見込客はそもそも来ません。
「誰に・何を・どこで」を一文で書く【LLMO対策】
- ✕「お客様に寄り添う、地域密着の会社です」
- ◯「横浜市中区の外壁・屋根塗装の専門店。創業1998年、施工実績1,200件」
AIに聞かれる言葉で、Q&Aを書く【LLMO対策】
AIへの質問は、話し言葉です。その質問に、数字から答えるQ&Aを用意します。
- 塗装店:「築30年の木造住宅、外壁塗装の費用は?」→「延床30坪なら80万〜120万円が目安」
- 税理士:「相続税の申告、自分でやるのと頼むのはどっちが得?」
- 製造業:「アルミの切削加工、10個から頼める会社は?」
検索の入口も守る【SEO対策】
Search Consoleで「表示回数」と「クリック数」を分けて見ます。クリックが減っても、表示が保てていれば、名前は見られています。
両輪を回すために、今日やること

今日、パソコンを開いてやる3つのこと
- シークレットウィンドウのChatGPTで自社のことを聞き、サイトとのずれをメモする【LLMO対策】
- スマホで自社サイトを開き、10秒以内に電話をかけられるか試す【人への対応】
- Search Consoleで、去年と今年の表示回数・クリック数を比べる【SEO対策】
あわせて、問い合わせフォームの「何で知りましたか?」に「ChatGPTなどのAI」を加えましょう。AI経由のお客様の数が見えてきます。
片方だけでは、前に進まない
AIに紹介されても、サイトで不安になれば離脱。サイトが良くても、AIの候補に入らなければ誰も来ない。中身とLLMO対策、両輪がそろって初めて前に進みます。
ChatGPTで自社を確かめる方法は、こちらの記事もどうぞ。
▶ なぜ競合ばかり?ChatGPTに自社が出ない3つの原因|5分でAI検索対策
サイトの中身とLLMO対策、両輪の細かいチェック項目は、芝田の著書『今すぐできるLLMO・AIO[AI最適化]実践テクニック100』で解説しています。
アクセスは減ったのに、問い合わせが増えない。
自社サイトのどこを直せばいいか、わからない。
そんな方は、無料相談へどうぞ。自社サイトの状況を見たうえで、両輪のどちらから手をつけるべきかをお伝えします。
アクセス減でも問い合わせが増えた会社は、何をしたのか。
リアルな事例を聞きたい。
そんな方は、LLMO対策セミナーへ。次回は2026年11月19日(木)13:00〜14:00、オンライン(Zoom)で開催。事例紹介もおこなっています。
著者紹介
芝田弘美(しばた ひろみ)
プリズムゲート株式会社 代表取締役
中央大学商学部でマーケティングを学び、大手コンビニエンスストア本部を経て、1996年にWebデザイナーへ転身。2000年にプリズムゲート株式会社を設立。Web業界歴は約30年、累計1,000社以上のコーポレートサイト制作・運営に携わる。現在も約100社のサイト運営を支援しながら「AIがどのサイトを引用するか」を現場で日々検証している。
著書:『士業のためのホームページのつくりかた』『儲かる会社はホームページが9割!』『ホームページ集客大全100』『はじめてのWebライティング大全100』
最新刊として、2026年6月29日『今すぐできるLLMO・AIO[AI最適化]実践テクニック100』(秀和システム新社)を発売。

