友人知人にホームページを作ってもらって、その後、変更などがしてもらえない。
個人事業者にホームページ制作を依頼していたら、制作後、連絡が取れなくなった。
ホームページ制作会社が倒産して、連絡不通。。。
こんなホームページのトラブル、悲しいことに実は、時々あります。(同じWeb業界の私としても、本当に申し訳ない気持ちです)
2000年〜設立の当社は、業歴が長いので、何度となくこんなトラブルに対処してきました。その経験から『ホームページ業者がいなくなった時の対処』をまとめますね!
真っ先に、3つの情報を確認する
業者からの連絡が滞りがち。業者との連絡が取れなくなった!
こんなとき、真っ先に下記の3つの情報が手元にあるか確認してください。下記情報があれば、業者がいなくなっても問題ありません。(他の業者に引き継げるからです)
(1)ドメイン(〇〇.comなど)情報
・管理会社名
・ログイン情報(ID、パスワード)
(2)レンタルサーバー情報
・会社名
・ログイン情報(ID、パスワード)
(3)WordPressなどCMSのログイン情報
・ログインURL
・ログイン情報(ID、パスワード)
※(1)(2)で同じサービス会社の場合も多いです。その際には、共通の情報になります。
※専門用語で難しい方は、その関係は図をご覧ください。
私がWeb専門家として何より強調したいのは、上記3つの情報は、『ホームページ制作したときに必ずご自分で確保しておく』こと!これらの情報を他人任せにしていることは、自宅の鍵を他人に預けっぱなしにしているのを同じなのです。
そもそもWeb業界は、盛衰が激しい業界。よくわからないからとWeb制作会社に任せっぱなしにせず、上記3つの情報は必ず確保しておくべきです。
何より大事なのは、ドメイン情報!
専門家に依頼すれば、(2)レンタルサーバー情報 (3)CMSのログイン情報 これらがない!という状態でも、ホームページを再生させることができます。
ただし、(1)ドメイン情報 がなければ、専門家でも手が出せません。今、使っているドメインは今後使えなくなるのです。これは、次のように、かなり困ったことになります。
業者がいなくなって今のホームページが動かせないから、新しいドメインを取得してホームページを作った場合。
Googleで検索しても、古いホームページが必ず上位に出てきます。Googleは、同じ会社のホームページの存在は許してくれません。古いホームページがある限り、いくら新しいホームページを作っても、検索で見つけにくい状態が続くのです。この状態は、古いホームページのドメイン期限が切れる、最長1年は続きます。
Web会社が倒産!誰もが知る有名私立校で本当にあった話
これは実際に当社で対処した、最悪なホームページトラブル事例です。
誰もが知る有名私立校からのご相談。東京のWeb会社にホームページ制作と管理を依頼していたところ、割と大きな会社だったのに倒産。社長が夜逃げして連絡が取れない。こんな内容。
すぐに確認したところ、(1)ドメイン情報(2)レンタルサーバー情報 (3)CMSログイン情報 どれも情報がない!調べてみたところ、ドメイン・サーバーの契約者が、夜逃げしたWeb会社になっている状態です。これは、ホームページがいくら学校名になっていても、所有者ではなく、手出しができない。(もちろん、私からも夜逃げした社長のケータイに何度も電話をかけてみましたが、まったく出てくれない。まあ電話に出るくらいなら、夜逃げしないでしょうけど 笑)
同時に、ドメイン・レンタルサーバー会社に電話をしてみました。そこで言われたのは、
「3ヶ月サーバー料が未納で、あと3日で解消する」冷や汗が流れました。要するに、有名学校のホームページがなくなる!それは困る!
事情を話し、未納分は支払うので、契約者名を変更してほしいと交渉しました。その結果、「レンタルサーバー会社から2日間のうちに今の契約者と連絡が取れなかったら、契約変更する」。3日後、ドメインとサーバーは契約変更で確保できました。
残った問題は、(3)CMSログイン情報。
表面からわかるホームページのデータは確保できますが、作り込んでいた機能面のプログラムまでは取得できません。結局、まったく同じ見た目で、ホームページやプログラムの作り直しをすることになりました。
あとでわかったことですが、夜逃げWeb会社には、追加機能を依頼していて料金も先払いしていたそうです。ホームページの作り直し費用と合わせて、数百万円の損害になりました。
それにしても、受験する学校を決める秋に、ホームページ不通にならなくて良かった。。。
業者がいなくなっても大丈夫なように、備えておく!
ホームページを制作する場合、必ず下記をやっておくことをおすすめします。
(1)ドメイン(〇〇.comなど)→ 直接契約する
(2)レンタルサーバー情報 → 直接契約する
(3)WordPressなどCMSのログイン情報 → 管理者権限を確保する
ドメイン・サーバー料金を自ら直接支払うことです。
Web業者まかせにしたら、先の事例のようになる可能性がありますから!
もし同じようなトラブルに遭って、ドメインやらよくわからない場合は、一刻も早く当社のような専門家へ相談してください。
弊社では、このようなホームページのトラブル解決に関するサービスを提供しています。
ホームページのトラブルでお困りの方は、お気軽にご相談くださいね!
記事監修
プリズムゲート株式会社 代表取締役 芝田 弘美
Web業界27年のWeb販促デザイナー。Web制作のほか、年間20件ほどセミナー・研修の講師を務める。幼少期からの実店舗での経験を生かし、集客できるホームページを日々提案している。
2000年プリズムゲート株式会社を起業。著書「Webライティング大全100」「ホームページ集客大全100」「儲かる会社はホームページが9割!」「士業のためのホームページのつくりかた」