WordPressってよく聞くけど、本当にいいの?
他のホームページ作成ツールとの違いは?
WordPressを選ばない方がいいケースはあるの?
ホームページを作成する際、WordPressの導入を検討している方は多いのではないでしょうか。
世界のWebサイトの約43%がWordPressで構築されていますが、「なんとなく人気だから」という理由だけで選ぶのは危険です。
この記事では、WordPressでホームページを作成するメリット・デメリットを専門的に解説し、あなたのビジネスに最適な選択ができるようサポートします。

WordPressとは?世界No.1のCMSが選ばれる理由
WordPress(ワードプレス)は、ブログやホームページなどのWebサイトを構築・運用するためのCMS(コンテンツ管理システム)です。2003年にリリースされて以来、世界中で利用され続けており、2025年現在では全世界のWebサイトの約43%、CMS市場では約65%という圧倒的なシェアを誇ります。
CMSとは?
CMS(Content Management System)とは、Webサイトのコンテンツを一元管理できるシステムのこと。HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、テキストや画像を入力するだけでWebページを作成・更新できます。
個人ブログから企業のコーポレートサイト、ECサイト、メディアサイトまで、あらゆる用途のWebサイトがWordPressで構築されています。
なぜWordPressがこれほど広く使われているのか?
その理由は、オープンソースで無料、豊富なテーマとプラグイン、そして初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応できる柔軟性にあります。では、具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
WordPressでホームページを作成する7つのメリット
まず、WordPressを導入することで得られる主なメリットを詳しく解説します。
メリット1:無料で利用できるオープンソースソフトウェア
WordPress本体は完全無料!
WordPressはオープンソースソフトウェアであり、誰でも無料でダウンロード・利用できます。ライセンス料や使用料は一切かかりません。
複数のWebサイトを運営する場合でも、追加費用なしでWordPressを利用できるため、長期的なコスト削減につながります。
注意点
WordPress本体は無料ですが、Webサイトを公開するには別途「サーバー」と「ドメイン」の契約が必要です。一般的にサーバー代は月額500〜3,000円程度、ドメイン代は年間1,000〜2,000円程度かかります。
メリット2:10,000種類以上の豊富なデザインテーマ
業種やデザインに合わせて選べる多彩なテーマ
WordPressには、無料・有料合わせて10,000種類以上のテーマ(デザインテンプレート)が公開されています。企業サイト向け、ブログ向け、ECサイト向けなど、用途別に最適化されたテーマが豊富に揃っています。
テーマを適用するだけでプロフェッショナルなデザインが実現でき、HTML/CSSの知識がなくても美しいWebサイトを構築できます。カスタマイズ性も高く、独自性のあるデザインにすることも可能です。

メリット3:60,000種類以上のプラグインで機能拡張が自在
必要な機能を後から追加できる拡張性の高さ
プラグインとは、WordPressに機能を追加するための拡張ツールです。お問い合わせフォーム、SEO対策、セキュリティ強化、SNS連携、バックアップなど、60,000種類以上のプラグインが公開されています。
多くのプラグインは無料で利用でき、管理画面から簡単にインストール・有効化できます。複雑なカスタマイズや開発なしに、高度な機能を実装できるのが大きな強みです。
メリット4:SEO(検索エンジン最適化)に強い構造
Googleが認めるSEO対策済みのCMS
WordPressは、Googleの検索エンジンガイドラインに沿った構造で設計されており、SEOに有利なCMSとして知られています。Google検索の責任者であるマット・カッツ氏も、WordPressのSEO効果を認めるコメントを残しています。
さらに、「Yoast SEO」や「All in One SEO」などのSEOプラグインを導入することで、メタディスクリプション設定、XML サイトマップ生成、パンくずリストなど、専門知識がなくても本格的なSEO対策が可能です。
メリット5:レスポンシブデザインでスマホ対応も簡単
現代のWebサイトでは、スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)が必須です。WordPressの大半のテーマは、最初からレスポンシブ対応しているため、PC・タブレット・スマホなど、あらゆるデバイスで最適な表示が可能です。
Googleのモバイルファーストインデックスにも対応しやすく、検索順位にも好影響を与えます。
メリット6:世界中のユーザーコミュニティによる豊富な情報
困った時の情報が見つかりやすい
WordPressは世界中で使われているため、日本語・英語を問わず膨大な情報がWeb上に存在します。エラーやトラブルが発生しても、検索すれば解決策が見つかりやすいのは大きなメリットです。
公式フォーラム、ブログ記事、YouTube動画、書籍など、学習リソースも豊富で、初心者でも独学しやすい環境が整っています。
メリット7:更新・運用が簡単で担当者の引き継ぎもスムーズ
WordPressの管理画面は直感的に操作でき、ブログ記事の投稿、画像のアップロード、ページの編集などが簡単に行えます。複数のユーザーアカウントを作成でき、権限管理も可能なため、チームでの運用にも最適です。
社内でWeb担当者が変わっても、WordPressの知識があれば引き継ぎがスムーズに行えるため、運用コストの削減にもつながります。

WordPressの5つのデメリットと対処法
メリットが多いWordPressですが、導入前に知っておくべきデメリットも存在します。ただし、それぞれに適切な対処法がありますので、正しく理解して対策しましょう。
デメリット1:セキュリティリスク-利用者が多いため狙われやすい
世界シェアNo.1だからこそサイバー攻撃の標的になりやすい
WordPressは世界中で広く使われているため、ハッカーに狙われやすいという側面があります。WordPress本体、テーマ、プラグインに脆弱性が見つかると、それを悪用した攻撃が増加します。
「小規模サイトだから狙われない」という認識は誤りです。最近では自動化された攻撃ツールにより、規模に関係なく無差別に攻撃される事例が増えています。
【対処法】確実なセキュリティ対策を実施する
• WordPress本体、テーマ、プラグインを常に最新バージョンに更新
• 強固なパスワードの設定(12文字以上の英数字記号の組み合わせ)
• セキュリティプラグインの導入(SiteGuard WP Plugin、Wordfence Securityなど)
• 定期的なバックアップの実施
• 不要なプラグインやテーマの削除
• 管理画面URLの変更やログイン試行回数の制限
デメリット2:公式サポートが存在しない
トラブル時の相談先が限られる
WordPressはオープンソースソフトウェアであるため、企業のような公式サポート窓口が存在しません。エラーやトラブルが発生した際は、自分で調査して解決するか、制作会社や専門家に依頼する必要があります。
【対処法】信頼できるサポート体制を確保する
• WordPress保守・運用サービスを提供する専門業者と契約
• レンタルサーバー会社のWordPressサポートプランを利用
• 公式フォーラムやコミュニティで質問・相談する
• 事前に信頼できる制作会社やフリーランスとつながっておく
デメリット3:初期設定に専門知識が必要
サーバー・ドメイン設定やWordPressインストールのハードルが高い
WordPressを使い始めるには、サーバー契約、ドメイン取得、WordPressインストール、SSL設定など、一定の技術的な知識が求められます。初心者にとっては、最初の設定でつまずきやすいポイントです。
【対処法】WordPress簡単インストール機能を活用
エックスサーバー、ConoHa WING、さくらインターネットなど、主要レンタルサーバーでは「WordPress簡単インストール」機能が提供されており、初心者でも数分でWordPressを導入できます。時間がない場合は、制作会社に初期設定を依頼するのも選択肢です。
デメリット4:定期的なメンテナンスが必要
WordPressは、本体・テーマ・プラグインの更新、バックアップ、セキュリティチェックなど、定期的なメンテナンスが欠かせません。更新を怠ると、セキュリティリスクが高まり、不具合が発生する可能性があります。
【対処法】自動更新機能と保守サービスを活用
WordPress 5.5以降では、プラグインとテーマの自動更新機能が追加されました。また、月額数千円で保守・運用を代行してくれるサービスも多数存在します。自社でのメンテナンスが難しい場合は、プロに任せることで安心して運用できます。
デメリット5:表示速度が遅くなる場合がある
プラグインを大量に導入したり、画像を最適化せずにアップロードしたりすると、Webサイトの表示速度が低下します。表示速度の遅さは、ユーザー体験の悪化やSEO評価の低下につながります。
【対処法】パフォーマンス最適化を実施
• キャッシュプラグインの導入(WP Rocket、W3 Total Cacheなど)
• 画像圧縮プラグインの利用(EWWW Image Optimizer、TinyPNGなど)
• 不要なプラグインの削除
• 高速なレンタルサーバーの選択
• CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の活用


WordPressが向いているWebサイト・向いていないWebサイト
WordPressは優れたCMSですが、すべてのWebサイトに最適というわけではありません。目的や要件に応じて、最適なツールを選ぶことが重要です。
WordPressが向いているケース
- ブログやオウンドメディア:記事を頻繁に更新するサイトに最適
- 企業のコーポレートサイト:お知らせや事例紹介を自社で更新したい場合
- 中小規模のECサイト:WooCommerceプラグインで簡単に構築可能
- ポートフォリオサイト:デザイン性の高いテーマで魅力的に制作可能
- 予約・会員制サイト:専用プラグインで実装可能
WordPressが向いていないケース
- 超高速な表示速度が求められるサイト:静的サイトジェネレーター(Next.js、Astroなど)の方が適している場合がある
- 複雑な独自システムが必要なサイト:フルスクラッチ開発の方が柔軟性が高い
- 金融機関など超高セキュリティが求められるサイト:専用CMSやカスタム開発が推奨される
- 超大規模サイト(数万ページ以上):専用のエンタープライズCMSが適している場合も
まとめ:WordPressは正しく運用すれば最強のホームページ作成ツール
WordPressは、無料で高機能、拡張性が高く、SEOにも強いという多くのメリットがあります。一方で、セキュリティ対策や定期的なメンテナンスが必要というデメリットも存在します。
重要なのは、これらのデメリットに適切に対処することです。セキュリティ対策を徹底し、信頼できるサポート体制を整えることで、WordPressは長期的に安定して運用できる優れたCMSとなります。
特に、ブログ運営や企業サイト、中小規模のECサイトなど、定期的にコンテンツを更新するWebサイトにはWordPressが最適です。
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