ikeda 
この著書は、LGBTQ（レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア）の人々が職場に於いて安心して活躍できるようにサポートするための実践的なガイドとなっています。
まずは、LGBTQに対して適切な対応を行うための”基礎知識”。そして、LGBTQの当事者を部下に持つ（可能性のある）方々が抱える疑問にQ&A方式で答えられています！
だれもが働ける職場環境のつくりかたを
トランスジェンダー当事者が分かりやすく解説
そんな１冊です！
LGBTQ当事者のひとりとしての経験から
大切なのは・・・
これまでに多くの当事者の方々や企業担当者の方々のコミュニケーション支援を行ってきた経験から得たこと。
① 正しい知識を身につけること
② 相手を人として尊重する意思を言葉と行動で示すこと
③ 丁寧に対話を重ねること
この３つです。
トランスジェンダー当事者の「宮川直己（みやがわなおき）さん」
（※お写真は『https://deguchikiichi.com/profile/』より引用）
【株式会社マクアケデザインの代表取締役】
2016年より心理学、脳科学、NLPを用いたコンサルティング事業を開始。
管理職を対象としたコミュニケーション講座やメンタルコーチング等を提供しています。
【これまでの経歴】
長崎県にて女性として生まれました。幼少期から性別違和を感じていた宮川さん。
小学校入学時、「黒のランドセルが欲しい！」と言ったら、きっと大人を困らせる と悟り、（まだ６歳にして！？）以後は自分の想いを抑圧して生きるように。
九州大学文学部卒業後、福岡市役所入庁し、児童相談所での相談支援業務を中心に10年間従事します。
その後、30代半ばで男性として生きることを決意し、性同一性障害の診断を受け、身体療法および戸籍名の変更を行いました。が、その後、市役所退職後はセクシュアリティを隠すために嘘を重ねる毎日で苦しみは深まるばかりに。
女性としての過去を捨てようと思ったのに・・・
そんなあるとき、期ぜずしてカミングアウトする機会に遭遇。自分を偽らずに受け入れてもらう体験が、何よりも人を力付けることを実感した宮川さん。
現在はトランスジェンダー当事者であることをオープンにして生活してます。
本の内容・目次
第一章 LGBTQについての基礎知識
・LGBTQとは
・世界と日本のLGBTQ
日本国内の法整備は国際水準から遅れをとっていると言わざるを得ない
・LGBTQの人口割合
概ね5％〜8%（12人〜20人にひとりの割合）と想定
・SOGIハラスメント（ソジハラ）
SOGIとは、性的指向と性自認、つまり「人が持つ属性」（多数派の人を含めた全ての人が持っている性の構成要素）一人ひとりの「自分らしさ」SOGIが尊重される社会は全ての人にとって生きやすい社会になるはず。
・アウティング（セクシュアリティを本人の承諾なく第三者に暴露する行為）
個人のセクシュアリティは個人情報。それを暴露することは「個の侵害」型のパワハラに該当する。
・トランスジェンダーの理解
性別は「男か女か」だけではない、トランスジェンダーの様々なありよう
・ダイバーシティ経営とLGBTQ
人材確保がより困難となりやすい中小企業こそ、ダイバーシティ経営に取り組む必要性とメリットは大きい。
第二章 部下がLGBTQかも？ と思った時のQ&A （Q1〜Q12）
第三章 カミングアウトを受けた時の対応（筆者のカミングアウト体験談あり）
第四章 カミングアウトを受けた後のQ&A（Q13〜Q21）
第五章 LGBTQもそうでない人も働きやすい職場作り
第六章 LGBTQ部下とのコミュニケーションのコツ
LGBTQ当事者のひとりとしての経験から
これまでに多くの当事者の方々や企業担当者の方々のコミュニケーション支援を行ってきた経験から得たこと。
カミングアウトを受けたらどうすればいいか、どういった言葉がけをするとあたたかなコミュニケーションになるのか、多様性を尊重することの素晴らしさとは何か、これからの国際社会で重要な職場環境の在り方がよくわかる一冊です。
人は誰しも、何かしらの悩みや痛みを抱えて生きています
だからこそ、誰かの悩みや痛みに寄り添うことができるのでしょう。
これから私たちが、LGBTQであろうとなかろうと関係なく、全ての人が他者への想像力と寛容さをもてる社会に向かうことを願う。
・・・と宮川さんが仰っています。
私もこの本を読んでそう思いました。
そして常日頃から、一人ひとりのその人らしさを尊重し合えれば、全然難しいことではないと感じています。
