あなたが求職者だとします。求人広告で気になった仕事がありました。
さあ次は、何を見ますか?『その会社のホームページ』でしょう。そうです。求職者は、必ず応募前に会社ホームページを見ます。
ですから、採用応募が来ない!そんな時、求人媒体だけでなく、会社ホームページも一緒に見直すことも大切なんです。
今やネットでは、ハローワークの他、indeed、求人ボックス、スタンバイなど、無料の求人媒体もあるので、求人媒体と会社ホームページ、この2つの工夫で、採用費0円でも、良い人材の採用を実現させている例はけっこうあるんです。(当社は2023年、2024年と2年間、採用ゼロ円でした)
求人媒体と会社ホームページ。どう工夫すれば、採用応募につながるのか?
当社の実体験からのノウハウをお伝えいたします。
求人媒体の工夫
求人媒体の出し方 長期掲載は不利です。
求人広告を長期掲載されている会社には、今の若者は応募しない。こんな行動、ご存知でしたか?
結論からお伝えしますと、同じ求人媒体で長期の掲載はやめた方が良いです。掲載するなら、違う媒体に乗り換えましょう!
求人広告を入れて、1ヶ月ほど。
そこで、採用応募数がなかった場合、その求人広告の営業さんから、「延長しませんか?お安くしますので」と言われることがあります。
一見お得に感じるかもしれませんが、求職者側から見ると、「この仕事は人気がない。会社か何か問題があるのでは?」と見透かされてしまいます。
ですから、同じ求人媒体での長期掲載は避け、違う媒体から求人を出してみましょう。
ハローワークの場合:採用応募がなかった場合、いったん掲載を取り下げて、しばらく置いてから再掲載しましょう。
求人媒体の内容
採用の応募が来ないと、「給与が他社より低いから?」「福利厚生の条件が悪い?」と思い悩む方が多いです。ですが、金額だけの判断で応募を決める人は、今では少ないです。
求人媒体中の、仕事内容、会社の特長など、フリーで文章を書ける項目の見直しを強くおすすめします!
2023年JBRCの求職者の動向・意識調査では、「仕事を探した時の重視点(絶対条件)」では、上位10位は以下のとおりです。
<仕事を探した時の重視点(絶対条件)2023年>
1)勤務日数(休日、休暇) 58.6%
2)勤務地 54.5%
3)勤務時間帯 50.4%
4)勤務時間数 50.3%
5)仕事内容(職種) 44.1%
6)就業形態 43.7%
7)職場の雰囲気 43.5%
8)勤務期間(長・短期) 42.9%
9)通勤時間(通いやすさ) 42.2%
10)給与 36.6%
【参照】JBRC
いかがでしょう?
あなたの予想とは違う結果ではありませんか?
このように、今の求職者の重視する条件は、給与や福利厚生だけではありません。
今の求職者が「この会社良いな」と思ってくれるよう、求人媒体中の『仕事内容』、『会社の特長』など書く項目(特に文章を入れられる部分)の見直しが大事です。
会社ホームページの見直しポイント
会社ホームページと採用ホームページどちらが大事?
プロとしてお伝えしますが、一番大事なのは、会社ホームページです。
実際、会社ホームページが「古い」という印象の場合、たとえ今どきな採用ホームページがあったとしても、採用応募はイマイチでした。
求職者は、必ずその会社自体の情報をホームページから得ようとします。そして、会社ホームページの印象が、会社自体の印象になります。
採用ホームページだけに力を入れていると、ネット慣れしている求職者からは、足元を見られます。会社ホームページは、大事にしましょう!
会社と採用、別々のホームページにした方が良いのか?
今までの経験からお伝えしますと、別々のホームページにあえてする必要はありません。会社ホームページに、求職者が満足する量の『採用情報』を入れれば、一緒でも採用効果には問題ありません。
ホームページの形が問題ではなく、見た目と中身で、採用応募数は変わります。
ホームページの採用情報 何を入れたら良い?
正解は、仕事を探す時の重視点の内容を全て入れ込む!です。
具体的には、会社ホームページでも採用ホームページでも、最低限以下の情報を入れましょう。
<採用する際 ホームページ入れる要素>
1)写真(会社の内観・外観・仕事風景)
2)デザイン品質
3)代表メッセージ
4)社員の声
5)社内行事
6)教育制度
7)募集要項
8)求職者向けの仕事説明
9)応募の流れ
もちろん掲載内容により、採用の応募状況は変わります。ですが、上記項目を入れれば、採用応募の数と質は変わってくる可能性が高いです。
(実際、求人条件は同じでも、上記内容をホームページに掲載して応募数と質が向上した例はいくつもあります。)
ホームページに掲載どのような内容が良いのか?
もっと詳しく知りたい方は、無料『採用できるホームページ診断』をぜひやってみてください。
まとめ:採用応募が来ない時の見直し手順
このように、求人応募が来ない場合は、求人媒体だけでなくホームページも一緒に見直しましょう。
必ず、反応が変わってくるはずです。
応募が来ない場合の見直し手順
求人媒体にすでに出している場合は、一番に求人媒体の見直し。次にホームページです。
なぜなら、求人媒体が一番先に見られるからです。さらに求人広告の場合は、早く見直さないと経費がかかってしまいます。一刻も早く、内容変更して、反応をみましょう。
その上で、少し見直しに時間がかかるホームページに手を入れる。
ホームページは一気に変えようとせず、少しずつ変更していくことをおすすめします。
テキストのメッセージや募集要項などすぐ対応できるところから、順に公開していく方法です。トライアンドエラーで対応していきましょう。
避けたいのは、万全にいろいろ変更しようと時間をかけ過ぎること。その間に、良い人材の応募を逃してします!気をつけましょう。
いずれにしても、求人を出す際には、受け皿となるホームページをお忘れなく!
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記事作成
プリズムゲート株式会社 代表取締役
Web販促デザイナー 芝田 弘美
大学の商学部でマーケティングを学んだのちに、Webサイト制作会社へ入社。培ったWeb制作スキルとマーケティングの知識をWebマーケティングに活かし、多くの企業の業績をアップさせるお手伝いをしてきた。その実績から、Webの専門家としてメディア掲載多数。
SNS運用コンサルティング・商品企画デザイン・研修講師の実績多数。
昭和44年5月31日 横浜生まれ 中央大学商学部卒
著書
「ホームページ集客大全100」自由国民社
「士業のためのホームページのつくりかた」中央経済社
「儲かる会社はホームページが9割!」自由国民社
「Webライティング大全」自由国民社